2014年2月9日日曜日

テスラ成功の真実

というほどの内容ではないが、テスラモータースが成功している理由の一つが、法規制に味方されているというのがあることを最近知ったのでメモ。

カリフォルニア州のZEV規制は、州内で一定台数以上自動車を販売するメーカーは、その販売台数の一定比率をZEVにしなければならないと定めている。(2009年~2011年は11%、2012年~2014年は12%、2015年~2017年は14%、2018年以降は16%と規定されている。)

電気自動車や燃料電池車のみで規制をクリアすることは難しいため、プラグインハイブリッドカー、ハイブリッドカー、天然ガス車、排ガスが極めてクリーンな車両などを組み入れることも許容されており、EV、PHEV、HEVなどのZEVの種類に応じた車両ごとに「クレジット」と呼ぶ係数を決め、販売台数に対して達成すべきクレジット基準を定めている。そして大規模メーカー(現在は6社、2018年型以降、販売台数が中規模のメーカー6社(BMW、ダイムラー、Hyundai、Kia、マツダ、Volkswagen)も対象となる見通し。)のうち、ZEV規制で決められた基準に達しないメーカーは、CARBに罰金を支払うか、または他社からクレジットを購入しなければならない。

おもしろいのは、このクレジット売買の部分で、そもそも100%達成しているテスラは各社に、このクレジットを罰金より安い値段で転売している。テスラは2013年上半期だけで、ZEVクレジットの売却に伴う利益が約1億4000万ドル(約140億円)に達したことを公表しており、同年上半期に本体の車両販売事業で黒字化したことも合わせて報告している。

2012年〜13年でもっとも購入したのはZEVとPZEVを合わせると、GMの模様。次いで、クライスラー、ホンダと続いている。

2012 Zero Emission Vehicle Credits
http://www.arb.ca.gov/msprog/zevprog/zevcredits/2012zevcredits.htm


ZEV : Zero Emission Vehicle
PZEV: Partial Zero Emission Vehicle
HEV : Hybrid Electric Vehicle

ZEV規制
http://www.cev-pc.or.jp/kiso/zev.html





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